

団地の収納力
上の画像をみていただきたい。
古ぼけた築年数が古い公営住宅の収納力を決して侮ってはいけない。上の写真のような大きな押入れが各部屋にあって、相当の収納スペースが設けられているのである。それに加えて、玄関にも大きな収納スペースがあり、靴類や石油ストーブに使用する灯油のポリタンク、ティッシュペーパーやトイレットペーパーなどの備蓄品など、部屋などの住居スペースに持ち込みたくない物の大半を玄関にある収納スペースに収めることが出来るくらいである。
そこへ、各部屋にある比較的大きな押入れも含めると、収納力自体には不満はない… どころか我が家の家財一式を収めるくらい、むしろ余裕があるくらいである。
しかし、である…
如何せん、押入れであり、クローゼットではないので、そのままの状態では洋服を掛けておく能力がないのである。上の写真の2枚目をみていただければおわかりの通り、押入れの中はだだっ広い空間になっていて、洋服をハンガーなどで掛けて収納しておくことは出来ない。
そこで、今回は押入れの中に、収納力の高い洋服ハンガーラックを制作していく。
ツーバイフォー材の利便性
私のDIY(リノベーション)で木材を使用する場合、圧倒的な割合でツーバイフォー材を使うことが多い。ではなぜツーバイフォー材を使うのか…
- 寸法など規格が決まっていて加工しやすい
- ツーバイフォー材用に様々な取付金具が揃っている
- ツーバイフォー材用に特化した工具などがたくさんある
- ツーバイフォー材を組立てるためのネジや釘が充実している
- 全国どこでも、ホームセンターなどで容易に入手できる
ツーバイフォー材を使うメリットは多くて、そのうちのひとつが、木材の寸法が規格されているということ。そのおかげで、必要以上に木材をカットしたり、寸法を合わせたりすることがないので、作業スピードが圧倒的に短縮される。そして、いろんなメーカーから取り付けるための金具や部品が多く発売されている。「ツーバイフォー 金具」 「ツーバイフォー 部品」などのワードで検索すれば、あらゆる種類の金具や部品がネット上に出てくるので、自分が必要としているようなものは、まず入手することが出来る。中には、使い方がわからないようなマニアックな専用部品なんかもある。それと同時に、木ネジなんかの類も充実している。これがなぜ便利なのかというと、木ネジの長さや太さなんかがツーバイフォー材用に規格されているので、木材を組み付けるたびに木材を選択しないで済むのである。木材を組み付けるとき、使用する木ネジの選択を誤ると、木ネジが長すぎて貫通してしまったり、逆に足りなくて強度がまったく足りない… なんてことも避けられる。後先になったが、工具類も充実している。ツーバイフォー材専用の定規やのこぎりガイドなどはあると非常に便利である。


参照
そして、ツーバイフォー材はどこでも、容易に入手できるというのがすごく便利。っというのも、規格が決まっているのいで、いろんな販売店で買ってきたとしてもまったく同じ規格で使えるメリットもある。
洋服ハンガーラック制作

上の写真のように、ツーバイフォー材を使用すると、その規格に合うように作られた接続金具が使えるので、大変便利である。

ハンガーラックは、奥側が丈の長いコート類を掛けて収納できるように、天井いっぱいの背丈を確保する。手前側は、シャツ類やジャケット類を掛けることを想定しているので、少し背を低くして、奥側と段差を付けている。そうすることによって、奥側に掛けて収納している洋服が見やすくなり、何が掛かっているかすぐに見分けることが出来るのである。これを、奥側と手前側を同じ高さにしてしまうと、奥側に掛けた洋服がすごく見にくくなる。

今回は、横幅3mの押入れに対して、1m82cmの洋服ハンガーラックを制作した。なぜ、1820mmなのかというと、この長さがひとつの規格になっているからである。ツーバイフォー材を含む木材の類やコンパネなどの板の類等など、長さや幅の規格が決まっていて、その規格の寸法で工作していくとこによって、必要以上に木材をカットしたりして寸法を合わす手間が省けるのである。