ワイヤレスドアホンの取り付け

RENOVATION

Panasonic VS-SGZ20L ワイヤレステレビドアホン

まず、上の画像をご覧いただきたい。

これは玄関外の画像なのだが、右側の赤い部分が玄関ドア、右側の白っぽい部分が壁・・・

つまり、この公営住宅(団地)には、そもそもドアホンというやつが設置されていないのである。

なので、

今回は、ドアホンを取り付け行きたいと思う。

今回取り付けていくドアホンはこれ、Panasonic「VS-SGZ20L」。

この機種を選択した大きな理由が、外に取り付ける「ピンポン側」、これがワイヤレス機であり、室内に配線する必要がないこと。そして、値段もそんなに高価でないことである。

ではさっそく取り付けていこう。

まず最初に、外の「ピンポン側」から取り付けていってる風景なのだが、実は先住民の方もドアホンを設置されていたのだろう、その痕跡が二つの穴の跡として残っていた。今回取り付けるこのPanasonicのワイヤレスドアホン、取付ネジ穴位置が見事に先住民の残していった穴跡と一致したのである。おそらく、ドアホンの取付穴の企画がある程度一緒にされているのであろう。

これで、比較的楽に取り付け出来ると考えたのだが・・・

そう簡単には行かなかった・・・

まず一つ目の誤算は、先住民の残してくれたこの穴、何かシリコンのような柔らかいモノで埋められているだけだと推測していたのだが、実際は何か硬い物質で埋められていた。その上からシリコンみたいなモノで表面を埋めていたのだ。

なので、簡単にネジで固定できると思っていた考えは、あきらかに浅はかであった。

結論からいうと、先住民の穴を上からもう一度開け直し、上の画像にあるようなコンクリートアンカーを壁に埋め込んで、それにネジ止めしなければならなかった。

これでようやく、外の「ピンポン側」の設置が完了した。

まず、先住民の穴をそのまま利用できなかった理由は、公営住宅(賃貸)の基本的考えである「原状回復」によるものである。退去するときに、勝手に手を加えたものは撤去したり、入居した時の状態に戻さないといけないのが鉄則なのである。なので先住民の方は、自ら取り付けたドアホンは当然、退去時に撤去しており、その上、設置のための穴も律儀に塞いであったのである。

ここでひとつ考えてみよう。

世間一般的な民間の賃貸マンションなどであれば、通常、ドアホンくらいのものは標準装備であることが大半だろう。

それがどうだ、

公営住宅くらいになると、そんなドアホンですら、住民が変わる度に取ったり付けたりを繰り返しているのである。いささか無駄と思える「原状回復の鉄則」も多々あることには間違いないが、「原状回復」させずに、先住民の方が設置した設備をそのまま使っていて、万が一なんらかの事故等が発生した場合、責任の所在がわからないという理由がひとつ、大きく関係しているということであった。

とにかく、無事に取り付けすることが出来た。

この「Panasonic VS-SGZ20L」というワイヤレステレビドアホンであるが、外の「ピンポン側」の設置に際して、説明書に記載されている通りに、コンクリートアンカー等を使用すると、設置自体はなんら難しいものではない。

ただし、設置するところ(コンクリート等)に穴を開けれる工具(電動ドリル等)を持っているのが前提にある。もし、現在使用しているドアホンが故障したりして、交換を考えておられるのであれば、取付穴の寸法などがそのまま再利用出来るのかを、メーカーのHP等で下調べしておく必要が生じる。そこは注意しておきたい。

それと、肝心のワイヤレスの性能であるが、玄関のドア、団地の分厚いコンクリート壁、室内の襖等を挟んでいても通信出来ている。が、すべてがラインで繋がっているタイプと比べると、ドアの外側の人(来訪者)と室内で応答している私たち側の会話に若干のタイムラグを感じるが、私個人の感覚であるが、我慢できる範囲であり、十分実用範囲であると思う。かなりのレスポンスのやり取りをお求めの方には向かないと思う。